【東京編】チャンピオン日記!1日18時間の受験勉強!?(続き1)

僕はキックボクシングの練習を一時中断して、資格試験の勉強に専念すると決めた。「もし試験に落ちたら、キックボクシングを休んだ時間は全て無駄になる!」「チャンピオンになるための大切な練習時間が取り返しのつかないものになる!」そう考えた僕は試験までの残り半年間、一日18時間勉強することにしたのだった。

テレビか何かで言っていた。人間は一日5時間眠れば大丈夫だと。それまで僕は一日7時間、朝早い時で6時間ぐらい寝ていたと思う。一日18時間の勉強をしようと思うと、一日6時間は寝ていられない。僕はまず一日のスケジュールを見直すことにした。

一日5時間寝るとすると残り19時間。そのうち18時間は勉強時間に充てるのだから、その他のことはわずか1時間でやらなければならない。僕は毎日資格の学校へ行って勉強をしていた。僕のアパートから学校までは歩いて5分。行き帰りで10分だ。朝ご飯はアパートの隣のコンビニで前日の帰りに買ったものを食べる。昼ご飯は学校の中の自動販売機で売っていたパンと野菜ジュース。夜は帰りのコンビニで買ったご飯を食べる。食事の時間はどれもだいたい10分だった。通学時間と食事時間で合わせて40分。後の残りの20分でお風呂やトイレ、歯磨きやその他のことを済ませていたと思う。ぶっ続けで18時間の勉強では集中力が続かないので、勉強と勉強の合間に食事やお風呂の時間を挟んで休憩代わりにしていた。この半年間で散髪に行ったり、買い物に出かけたりした記憶が全くない。大学はもう終わりで、アルバイトも辞めていて勉強には専念できたが、一体どうしていたのだろう。何か必要なものもあったはずだ…。ただ、この頃の僕の髪型は坊主頭だった。

「とにかく限界まで勉強する!いや、しなければならない!」そんな気持ちで毎日勉強していた。それができたのは「試験が終われば死ぬほどキックボクシングの練習ができる!」「絶対世界チャンピオンになる!」という本来の目標、目的があったからだ。資格試験に合格したいというだけなら、あそこまで勉強できたかどうかは分からない。

僕は学校で購入した労働基準法や国民年金法などのテキスト10冊を1ページ目から一言一句丸暗記するつもりで全部読んだ。それも1回や2回ではない。何回となく繰り返し読んだ。しかも内容を理解しながら暗記するつもりで読んだのだ(法律のことなので読んだだけでは中々理解できない)。法律をまとめて書いてあるテキストとはいえ、1冊で数百ページはあったと思う。まずこれらを読むことに膨大な時間を費やした。これが終わると、次にひたすら練習問題を解いた。テキストに載っていなかった内容の問題は、自分でテキストに書き込んでテキストを補強していった。そして最後に過去問を解いた。10年分を10回は解いたはずだ。1回目の時はもちろん時間がかかるのだが、回数を重ねるとどんどん問題を解くスピードが速くなっていく(社会保険労務士の試験は選択式が1時間20分、択一式が3時間30分の試験である)。そして10回目の過去問を解いたときには、問題文を7、8割読んだだけで答えが分かるようになっていた。だから、あっという間に全部解き終えた。

こうして僕は半年間受験勉強に専念して、試験本番に臨んだのだ!

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